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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第11章 不安な心

楽しみにしていた木曜日は、すぐにやってきた。

涼を送り出した私は、身支度を始める。

私の家から、アズの住む街まで1時間半はかかる。

8時半には家を出ないと間に合わない。

掃除、洗濯、夕飯の支度をすませて、私は化粧をして家を出た。


のんびり電車に揺られて、どこかに行くのは好きだ。

でも平日朝の横浜方面は、ラッシュを過ぎても混んでいて、行き交う人達も、忙しない。

横浜駅に着くと、それは更に悪化して、スーツ姿の人達が足早に歩いていて、人の波に逆らわずに歩かないと、前に進めない。

普段のんびりと午後出勤の私は、久しぶりに朝電車の洗礼を受けた。

これよりも凄い状態の電車に乗って都心まで働きに行っている涼を尊敬する。

そして涼は働いてるのに、違う男に会いに行く自分。

その事を申し訳ないと思う自分がいた。

でも、アズに会いたい気持ちはすごく強い。

人の波に乗りながら、私はなんとか京浜急行のホームまでたどり着いた。
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