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向日葵
第9章 セカンドセックス
 大人になった私がやらなければならない事。

 セックスをした責任は、勿論、相手が居る事なので、むやみに傷つけてしまう言葉を選んではいけない。


 白石も大人の男。
ビアンの私を知っていて抱いたのだから、お互い様。
二十代の男女が同じ部屋に居て、互いに嫌いじゃなければセックスに流されてしまうなんて想定内の事だ。

 流されてしてしまった後、後悔を匂わす女々しい言葉を残すのは耳障りな事は辞めよう。

 大人なら、してしまった事に割り切る気持ちも大事だと思えた。

 その時に魅力的なものが目の前に用意されていたら、手を伸ばして、触ってみたり、必要か必要じゃないかを確かめるだろう?
確かめた後、自分の心の在り方も決まる。
格好なんてつける必要ない。

 大人だからこそ、割り切る事を何度も勉強させられて育ってきている。

 人生において、誰にでもプログラミングされている事なら、尚更だ。

 仕方ないとか諦めるという事も、同時にインプットされた感情の一つに値する。

 こんな自分に手を差し伸べてくれる人を、これ以上傷つけたら、私が人間でいる事すら崩壊してしまう。
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