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向日葵
第3章 ビアンの純粋と闇
 美姫が居なくなって、心にポッカリと穴が空いた様に寂しくてその気持ちの持って行き場所に悩んだよ。

 ただただ殴り書きの様に、気持ちをノートに書き綴っていたんだ。

 今見たら、字も汚くて、内容も幼稚なもんなんだけどさ、誰にも見つからないように隠す様に書いていた。

 同性愛者についてもいろいろ調べてみたり、GL(ガールズ)ラブの小説や漫画なんかも読み出して、こういう本が世の中に出たり、読まれているって事は、私と同じ性を持つ人が居るからなんだと思えば安心も出来たんだ。

 ませた私は、女性のヌード写真やエッチな漫画を読んで、興奮してオナニーまでする様になっていた。

 胸や性器を自分で弄って性欲を満たしている時、妄想の中で私を抱くのは美姫だったり、綺麗な女優だったりしてね…

 オナニーでも不思議とイケちゃうんだよ。

 高校な入学した時、お祝いに親がパソコンを買って貰ったんだ。
あくまでも、勉強用や部活の為っていうのが名目だったんだけどね。

 モヤモヤした気持ちを文章にしてみたり、小説を書き始めたのはその頃から。

 だってさ、初恋の相手はピアニストの道を歩み出したのに、自分は寂しい、悲しいの先はモヤモヤした気持ちをオナニーで解消するだけなんて虚しいじゃん。

 こんな性を受け入れてくれる術を探したくなったし、文章にする事で自分を表現したくなった。
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