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第3章 ビアンの純粋と闇

　「梨花はさ、男の前では猫を被るタイプの女だったから、ダブルデートを提案して私を上手く利用しょうとしていたのよ」

　「狡いー！
でも居るんだよね…梨花タイプの女って！！」

　「狡いでしょ？
だから、それを逆手に取ったのよ！
どうせね、そのうち涼太と別行動したいとか強請るのも目に見えたからね。

　絶対に、梨花の恋なんて応援しないし、壊してやりたくてダブルデートに臨んだんだ。

　その反面、馬鹿げた事は辞めて、梨花を応援してあげよう。
人の気持ちを弄ぶのは最低な事だし、自分も梨花にされて辛かった。
このダブルデートが終わったら、梨花とは他人になればいい。

　ーー同じ土俵に立つのは大人気ないから辞めようーー
なんて、迷いも生じたわ。
　
　それに、関係ない人まで巻き込んだらいけない。

　でも、傷ついた分、梨花には同等な仕返しもしたい！

　私の中の天使と悪魔の掛け合いまで始まっていたのよ…