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続「辿り着く 先には」
第1章 『絶対』
ご飯の途中だったにも、関わらず聖の手は伸びた。足の間にすっぽりと、身を埋めていた絢音の背中からするりと腕は伸ばされ柔らかい胸を揉みし抱く手に反応を示す。

「聖、まだご飯中よ…」
「僕が、絢音に触れたらそれは快楽の始まり。身を委ねて、楽しみ。それから、ご主人様やろ。」
「あっ…だめ…」

上がる手と指先が、とがってしまった胸の頂点に達し摘ままれると身体の芯が痺れた。
さらりと、ワンピースを脱がされ一人だけ裸にされる羞恥を味わう。近くにあったタオルで手を縛られた。

目も覆われる。脳裏に朝、見た鞄の事が浮かんだ。あの道具を使う気なのだろうかと不安と期待が入り交じる。視界を遮断させられると、全ての音や香り動きに敏感になる。感覚を鋭くさせられるからだ。

「気持ちのいい、快楽をな。絢音、可愛い声で沢山、鳴き。現実の全てを忘れ、快楽の世界に身を委ねて僕の指先だけに、集中するんや。」

滑るように、肌の上を魔王の指先と掌が触れていく。柔らかな肌、滑らかでシルクの様だと思った聖。

近付いて来る気配を感じて、身構えてしまう絢音。唇に、落とされる快楽の始まりを告げる魔王の口付け。温かく、柔らかい聖の感触に身体の力が抜けた。

誘われる、快楽の世界の始まりだった。愛しい想いが沸いたのはどちらが、先だったのだろう。手を握りしめてくれた、片手から愛が伝わる。

唇は何度も、奪われとろとろに溶けてしまうのではないかと思った。ゆっくりと首筋に落ちて行く唇が、熱を持った気持ちがする。

聖の興奮が伝わる、始めての感覚だった。目を塞がられている事で心で感じる事になる。聖の意図が分かり、神経を肌と心に集中した。撫でられていた手が止まり、小さな機械音がして身体はそれに反応を示した。

「絢音、身体で覚えぇ。指先からも、言葉からも。皆、感じて聞き漏らさず全てを捕らえ逝ける世界へ。今までで一番、いい奴隷にしてやる。美しく、気高い絢音。僕の手の中で、感じてて淫らに。」
「ご主人様の…望み通りに…」

緩やかに頬を撫でられた、身体の緊張がほどけてゆく。どこに聖の手が来ても、愛が皮膚を通して伝わって来るようだった。
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