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続「辿り着く 先には」
第6章 『再会』
忙しく時は過ぎると予定の日はあっと言う間に来た。心をはやらせ、新幹線に乗った。初めて守山に行った時は絵画を持っていたので、老夫婦に話しかけられた。そんな事も二ヶ月の前の話だ。最近は時が過ぎるのが早すぎて、同じ時間軸なのだろうかと考える程だった。

窓からの景色が凄い早さで流れて行き、今見ている風景の時間の流れが自分の過ごしているものの様に思えてならなかった。ため息を付きそうになって、それを飲み込む。幸せが逃げると言う言葉を思い出したからだった。

京都に寄ってからとは思ったが、着いた京都は流石に暑かった。七月の京の都は人で賑わっている。観光地もさながらだったが、祇園祭りだった。案内所に行き聞いてみたが、ねり歩きは午前中に終わってしまっていた。残念に思いながらも聖にメールをする。

・着いたわ、でも祇園祭りのは見れなかった。残念~仕方ないのでお食事を軽くしてから向かうわね・
すぐに返事は返った。
・お疲れ様、それは残念やったなぁ。調べといてやれば良かった。四時くらいには逢えるよ、待たせて悪いけど。すまんねぇ。・
・大丈夫よ。京都も中々、来れたりしないし。少し楽しんでるから~。・
・そしたら、後でな。楽しみにしてるわ。・
・はーい、後程。・
携帯をしまって、京都の駅の中を散策することにした。とても広い駅で、近代的に鉄筋でのまるでアートのような天井が面白かった。

軽く食事をして、大きなデパートに入って、お世話になるので何か買っていこうと品物を選ぶ。男の人へのプレゼントも買うのは久しぶりだった。旦那はお洒落なものをあげても、着心地が嫌だとか趣味にあわないとか何かしら理由を着けては着なかった。途中で買うのを止めたことを思い出して、気持ちが沈みそうになった。

聖の事を今は考えて、そんな悲しいことを頭の中から追い出した。旅行は楽しまないとならなかった。夏用のTシャツを買ってからまた、再び守山の方向へと戻った。何時もの駅下のロータリーで姿を見つけると。駆け出しそうになって、気持ちを鎮めた。凄く逢いたかったのは事実だったが。それを悟られるのはなんだか、悔しかったからだ。
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