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第2章 Scene.01

　
「ふあぁ………」

　シュウとアカネを見てると、この前のことがウソのように思える。

　何だか平和。

　でも、この前のことでヤスの仲間、山賊たちが沢山亡くなってる。

　この豪邸で見掛けるのは数人。

　そりゃ、協定だかなんだか無視されて攻めてきたら、リュウジが怒って怒鳴りに行くのも頷ける。





　向かった方向違うけど。

　只でさえ陰が薄いのに、居なくなってどうするんだリュウジ。

　居ない間に豪邸が豪華な宿屋に変わってるけどご愁傷さま。

　と言うか、ヤスのお母さん。

　宿屋のおばさん。

　タミさん、凄すぎでしょ。

　絶対に普通のおばさんじゃない。

　この世界だから為せる事なのかもしれない。

　けど、シュウとアカネに訊いても、苦笑いしてるだけだった。

　やっぱり、普通じゃない。

　普通じゃないのは、アタシもだけど。

「…やっぱり……見間違いじゃないわよね………」