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びっちカノジョ 【2期目】
第8章 Scene.07
 
 ホントにコイツはなんなんスかねぇ。

 今もアッシの頭の上でぽよんぽよんと跳ねているピンク色のスライム。

 嬢ちゃんのトコに戻ってみれば、嬢ちゃんのナカにスッポリと入り込んでたッス。

 姐御曰く、ヤバい体液。

 その言葉通り、嬢ちゃんは見るに堪えないくらいによがり狂ってたッス。

 姐御の小っちゃい版だったッスね。

「イタぁっ?!」

「だから、小っちゃい言うなぁっ」

 どうも、読心術は鋭さを増してるみたいッスね。

 兎にも角にも、嬢ちゃんをよがり狂わせていたスライム。

 まるでスッキリしたかのように、表面がピカピカしてるッスよ。

 やけにぽよんぽよんと跳ね回るし、一体何だって言うんスかねぇ。

「ほら、あんまりヤスさんを叩いちゃダメだよ」

「だってぇ………」

「だってじゃないよ? ………それにしても………」

 分かってるッス。

 嬢ちゃんと一緒に居た筈の姐御。

 いつも一緒に居るスライムを置いて、姿が見えなくなってるッス。
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