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第12章 Scene.11

　
「………」

「うぉぉぉっ！」

　シュッ…シュッ…シュッ…

「………」

「まだだべっ！」

　シュシュシュッ…しゅぅぅぅっ～

「………なに…してるッスか………」

　どっから出したのか分からないッスけど。

　ゴツイ手に握った容器から、何やら液体を撒き散らしてるッス。

「グフッ…ファブ○ーズを舐めちゃ困るべっ」

「だから…何なんスか………」

「ぐおぉぉぉっ………更にダメ押しだべっ」

　何やら一人で盛り上がってるんスけど。

　またまたどっからか出した容器をアチコチ並べ始めたッスよ。

　…ホントに何処に持ってたんだか分からないッスけど、廊下を埋め尽くさんばかりに並んでるッス。

「………何をやってるッスか………」

「グフッ…どうだべ？」ｼｭｯ…ｼｭｯ…

「何が？」

「気が付かないべか？」ｼｭｯ…ｼｭｯ…

「………何を？」

　と言うか、そのシュッ…シュッ…がいい加減ウザいんスけど。

「グフッ…匂い………無くなってきたべ？」

「………?!」

　そう言えば、甘い匂いが薄れてる気がするッス。

　更に興奮も治まってるような。

「グフッ…ファ○リーズと無○空間の最強コンボだべっ」





　ドヤ顔がウザいッス。

　でも、助かった感じがするッス。