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びっちカノジョ 【2期目】
第12章 Scene.11
 
 信用してなさげだったが、構わず話を続ける。

「…それで………これからどうするんだよ」

「………まぁ………此処から徐々にだな………」

「………もっとはっきりした計画ねぇのかよ」

「あ………いや………」

 煮え切らない言葉に、思わずオールバックの髪を掻き乱す。

 細身の小柄な男。

 どう見てもガキんちょ。

 なのに、オレの根城を壊滅させた獣人たちの元締め。

 アイツらの親分の更に上のヤツ。

 しかし、コイツは見た目で判断しちゃいけねぇ。

「もっとさぁ……こう……なんてぇの………」

「………君だってモヤッとしてるじゃん」

「だぁっ! うっせぇよっ」

 ニヤリとしたコイツに思わず怒鳴った。

「………ふぅん………。さっきから君………ヤケにボクに対して強気だよね」

「…あ…いや………悪い………」

 笑みを浮かべながらも、目は笑って無かった。

 コイツには逆らっちゃいけねぇと脳が警鐘を鳴らしてる。
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