この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
明治鬼恋慕
第3章 擬態

傷だらけの彼はどう見ても " 訳あり " で、何処から来たのかと尋ねるような野暮はできなかった。

せめて名前を聞くと、少し迷った後で

『 ……リュウ 』

と呟いた。


焔来は後日、千代の父である名主に頼み込み、リュウを村に置いてもらう許可を得た。

そして自分が与えられている家に、リュウと共に住むことになったのだ。


当時のリュウはどこからどう見ても美少女で、彼が自分を「僕」と呼ぶ事だけが唯一、彼を男にしていた。

それでも剣術の心得がある彼は焔来よりよほど強く、馬鹿にする村の子供たちはすぐに影を潜めたのだが…。



──思えば二人は

互いが出会う前の事を何も知らない。

自分から語るわけでもないし、聞き出そうともしない。



だが彼等の絆は何よりも深かった。

既に二人の関係は何物にも代えがたい宝である。



二人でこの世を生き延びる

それを誓ったからこそ──

彼等の身体は、男になることを選んだのだから。










──…



/329ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ