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第12章 イチャラブ　編　１－１

うぅっ！・・・うっんんっ！・・・んんっ・・・

唇を一度開いてしまうと、もう閉じることは出来なかった。
ヌルヌルした長い舌が唇の内側や歯茎をネットリと舐め回してくる。
一緒に唾液まで流し込まれているのか、口の中がネバネバとした液体で満たされていく。
一通り舐め回されると、次には自分の舌を誘うように刺激されて、そのまま男の口の中へ強引に吸い込まれてしまった。
厚めの２枚の唇でしゃぶられながら、男が上から下から舌を絡めるように触れさせてくる。

やめて・・・やめて・・・気持、悪い・・・もういやっ・・・

ジュル、ジュル、ピチャピチャ、といやらしい音が、自分と男の重なった口の中から直接脳に響いて来る。
音が高くなっていくのと同時に、自分の身体も内側から熱くなり昂まっていく。
心で拒否しても、勝手に胸が張り乳首が硬くなっていく。ムズムズするような刺激が股間から広がり、太腿をすり合わせたくなってしまう。

「ねえ、見て。あの子、凄くいやらしいキスをされてるよ」
「本当だ。いや、あれは女の子の方が積極的じゃないの？いやらしい音がこっちまで聞こえて来るなんて・・・」

不意に俊と梨乃の声が聞こえてきた。
いや！見られている！！・・・そう感じた沙紀の身体が一瞬で汗を拭き出す。

見ないで！！いやっ見ちゃいや！！お願い！・・・

見られていると意識したことで、自分の身体の感度が一段上昇したのがハッキリと分かってしまった。

だめっ触られたらきっと感じちゃうっ・・・いやなのにっ！・・・

それまでずっとしゃぶられ続けていた舌が解放される。
２人の唾液の糸を引きながら、男の唇と舌が離れていく。

「そうなんだ。感じちゃうんだ・・・それもしっかり見てもらおうか」

心の中を読んだかのように男が呟くと、ベッドの上の俊と梨乃に身体の正面を向けさせられた。
後ろに回った男の両手が脇の下から伸びてくる。
何の遠慮もなく躊躇せず、２つの胸の膨らみを揉み始めた。

「あっ　んんっ・・・んんっ、だめっいやぁ！やめてぇ！」

金縛りにあったように動かなかった身体が、巧みに揉まれて感じさせられ、踊らされる様にピクピクと反応してしまう。
水族館で彼に揉まれた時とはレベルが違う気持ちよさだった。

「いやっいやっ・・・ああっああ！・・・んんっんっ・・・」