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第12章 イチャラブ　編　１－１

敏感な所を舐められ続けて、思いっきりイカサレテしまった後、身体に力が入らずグッタリしているところを、彼にいきなり挿入されてしまった沙紀。
初体験はそれなりに想像はしていても、まさか今日がその日なんて朝には想像もしていなかった。

挿入時から進む途中、そして最後に貫かれるまで、俊が動く度に感じた痛みは想像を超えていたのに、キッチリ埋められてから動かずにじっとしてくれている今は、圧迫感の方が強かった。
挿入したまま抱きしめてキスをしてくる俊。
大きく脚を広げられて彼を受け入れている今の姿勢は恥ずかしかったけれど、沙紀は嬉くてもっとキスをして欲しくなる。

このままずっと１つになっていたい・・・

そう思って自分から、彼の肩に手を回した時だった。
彼の腰が後ろに動き、また前に進む。戸惑っている内に２度３度と繰り返されて思わず声が出た。

「いやっ・・・動かない、で！・・・だめっ・・・」

沙紀の言葉は無視をされ、腰の動きは止まらなかった。
気持ちよく喘いではいないと分かる声を沙紀が漏らし続けても、一定のリズムで中程から奥までを突かれてしまう。

痛いのに・・・痛いのに・・・


気持ちいい！・・・イ、イケそうだ・・・

初めての挿入が上手くいき有頂天になっている俊にとっては、ピストンを十数回繰り返しただけで早くも射精したくなる程の高揚感に包まれてしまう。
はぁはぁ、と荒い息を吐き続けて、ひたすら腰を振る。
酸欠気味の様に頭がクラクラするのも構わずに腰を振る。
しゃくり上げて泣きながら、動かないでとお願いしている沙紀の声は耳に入らなかった。

イ、イク！・・・



動かないで！そうお願いしているのに、まるで聞こえていない様に中程から奥まで、何度も突いて来る。
気持ちよさはなかった。
思うのは、自分の中で前後に動き、苦痛を与えてくる彼の腰の動きが早く止まってくれることだけだった。
突然、うっと言う呻き声と共にビクビクッと彼の腰が跳ねた。次いで軽く息を吐きながら上半身に体重を預けてきた。

お、終わったの？、あっ！・・・

一瞬ドキッとしたが、彼がコンドームを付けていたのを思い出しホッとしながら、手を首に回してムギュッと抱きしめてあげる。
痛かったけど、凄く興奮していた彼に我慢してもらうのは悪い気がしたから、これでよかったんだと、そう思うようにした。