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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1

「この井戸の中を勇気を出して覗くことができたカップルには、幸せな時間が訪れます。ぜひ挑戦してみてください。・・・だってさ。」
「中に何かいるんでしょ?・・・別に覗かなかったら呪われるってわけじゃないんでしょ?だったらいや!」
頑なに覗きに行くのを拒む心愛に、京一は昨日の夜琢磨から教えられた言葉を使った。
「それじゃ、俺1人で見て来るよ。ここで待ってて」
「えっ?・・・」
薄暗い竹林の中の寂しい道に一人取り残されることを想像したのか、心愛は京一のシャツをギュッと握ったまま呟いた。
「やだ、1人にしないでよ!一緒に行くから・・・」
歩き出した京一の左手にしがみ付き、緊張した顔で付いてきた。
琢磨の言った通りの展開だ・・・
京一は昨日の夜、琢磨から教えられた通りの行動と言葉で心愛を井戸へと導いて行けたことに感謝した。
このお化け屋敷で彼女とイチャイチャしようぜ、と持ち掛けてきた話に俊と京一が賛成し、彼の作戦に乗ったのだ。
琢磨には、この施設のルートや仕掛けのポイント、どの位置に彼女を立たせればより怖がらせることが出来るか、また2人っきりでイチャイチャできる場所も詳しく教えてもらえた。
上手くやれば、心愛と昨日の様にイチャイチャできる・・・
そして後半には、少し気が引けるけど別の楽しみもある・・・
京一はニヤけてしまいそうになるのを我慢して、井戸に近づいていく。
この井戸が前半最大のイチャイチャポインドだった。
近づくと確かに井戸の裏側は人目に付きにくそうな場所になっていた。
後は上から落ちてくると分かっている生首に、不自然さが無いように驚く演技をすればいい。驚いた心愛の方からきっと抱き着いて来るはずだった。
井戸の縁から怖々と中を覗いてみる。当然何もない。ホッとした様子で心愛にも覗くように言ってみる。
心愛は京一から何もないよ、と聞かされていても緊張した顔で覗き込む。
そして肩の力を抜いてホッとした顔をこちらに向けようとした時だった。
上からカタン、と音がして次の瞬間には、心愛の目の前に生首がぶら下がっていた。
「ひっ!」
そうなると分かっていても京一は驚き、声が出てしまったが、心愛の反応はそれの比ではなかった。
目の前20cm程の先の所に、いきなり現れた生首と見つめ合う形になってしまった。
この日一番の綺麗な高い声が響き渡る。
「中に何かいるんでしょ?・・・別に覗かなかったら呪われるってわけじゃないんでしょ?だったらいや!」
頑なに覗きに行くのを拒む心愛に、京一は昨日の夜琢磨から教えられた言葉を使った。
「それじゃ、俺1人で見て来るよ。ここで待ってて」
「えっ?・・・」
薄暗い竹林の中の寂しい道に一人取り残されることを想像したのか、心愛は京一のシャツをギュッと握ったまま呟いた。
「やだ、1人にしないでよ!一緒に行くから・・・」
歩き出した京一の左手にしがみ付き、緊張した顔で付いてきた。
琢磨の言った通りの展開だ・・・
京一は昨日の夜、琢磨から教えられた通りの行動と言葉で心愛を井戸へと導いて行けたことに感謝した。
このお化け屋敷で彼女とイチャイチャしようぜ、と持ち掛けてきた話に俊と京一が賛成し、彼の作戦に乗ったのだ。
琢磨には、この施設のルートや仕掛けのポイント、どの位置に彼女を立たせればより怖がらせることが出来るか、また2人っきりでイチャイチャできる場所も詳しく教えてもらえた。
上手くやれば、心愛と昨日の様にイチャイチャできる・・・
そして後半には、少し気が引けるけど別の楽しみもある・・・
京一はニヤけてしまいそうになるのを我慢して、井戸に近づいていく。
この井戸が前半最大のイチャイチャポインドだった。
近づくと確かに井戸の裏側は人目に付きにくそうな場所になっていた。
後は上から落ちてくると分かっている生首に、不自然さが無いように驚く演技をすればいい。驚いた心愛の方からきっと抱き着いて来るはずだった。
井戸の縁から怖々と中を覗いてみる。当然何もない。ホッとした様子で心愛にも覗くように言ってみる。
心愛は京一から何もないよ、と聞かされていても緊張した顔で覗き込む。
そして肩の力を抜いてホッとした顔をこちらに向けようとした時だった。
上からカタン、と音がして次の瞬間には、心愛の目の前に生首がぶら下がっていた。
「ひっ!」
そうなると分かっていても京一は驚き、声が出てしまったが、心愛の反応はそれの比ではなかった。
目の前20cm程の先の所に、いきなり現れた生首と見つめ合う形になってしまった。
この日一番の綺麗な高い声が響き渡る。

