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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1
それが心愛の髪や背中、そして腰の辺りを掴んで後ろへ引き込もうとし始める。
一瞬何が起きたか分からず顔を上げて琢磨と目が合った心愛は、すぐに声をあげた。

「いやっーーーーーー!!!」

恐怖で身体が固まり脚が前に動かせない様だ。目を見開き琢磨に助けを求めているが、ギュッとシャツの胸を掴む事しか出来ないでいる。
その間にも青白く細い何本もの手が、髪や首筋、肩や二の腕の上を這っていく。

素早く心愛の身体を引き寄せると、彼女の方から腕を背中に回すほど深く抱きついてきた。
プルンとした中身の詰まった2つの胸の膨らみを、自分から押し付けてくる。
しっかりとその圧力を感じながら、琢磨も同じように心愛の背中に両手を回して抱き寄せてしまう。
知らない人が見たら恋人同士のハグのように見えるだろう。
自分の胸の上で柔らかく潰れながらも存在感を残している膨らみを意識しながら、琢磨は足元のおぼつかない心愛を軽く抱き上げる様にして、先へ移動する。

こっちだよ・・・そう言って促しても、うわ言のようにイヤイヤを繰り返すだけで、しがみ付いたまま離れない。
少し泣きべそをかいているようでもある。
歩きにくいが、その分心愛を抱きしめている満足感を十分に味わいながら薄暗い廊下を進んで行く。

「あれっ?・・・」

琢磨は、廊下を進んだ先に有ると思っていた通路が無い事に気が付いた。
何回か来たことがあるから、間違いないはずなのに・・・そう思っても廊下の先には扉らしきものはなかった。
道を間違えたのかも・・・そう思い引き返そうとした時、心愛がブルブルと震えだした。

「いや!来ないで来ないで来ないで・・・」

顔を胸に付けて呪文の様に唱えている。
ハッとして振り返った琢磨も、思わず息を呑んだ。
いつの間にか白い浴衣を着た老婆が、歩いているとは思えないスムーズな動きで音も立てずに廊下をこちらに向かってやって来る。

ひっと声を出してしまいそうなのをこらえて、慌てて考えをめぐらせた。

慌てるな慌てるな・・・きっと演出が新しくなったんだ。通路も変わってるし。でもどうやって進んだら・・・

少し落ち着いて来ると暗闇にも目が慣れてきたのか、行き止まりの廊下の脇にある一枚の扉が目に入った。

「ここだ!」

老婆は5m程手前まで迫っている。
心愛を引きずるようにして扉を開けると中に飛び込み、急いでドアを閉めた。
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