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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1
姿を見た途端に泣き出しそうになったけど、最初は我慢出来たのに・・・あんな風にされたら・・・あんなことされたら、我慢できないよ、初めてだもん・・・

沙紀は京一の筋肉質の逞しい腕や肩、胸の厚みを感じながら、知り合ったころを思い出していた。

優等生の様な男友達しかいなかった私には、冷やかしたり、冗談を言ってふざけてくる人はいなかった。
それなのに、俊や琢磨、京一の3人は遠慮なく話しかけ、笑わせようとした。
まるで小学生の様に、からかい、怒らせようともした。
時にはHな悪戯をしてきて赤くなってしまい、梨乃が怒ってくれた時もある。
でも、どんな時も内心はうれしくて仕方なかった。

自分が周りの人にどう思われているか、見られているか、何となく分かってはいた。
美少女、モデルみたい、綺麗、クール、冷たそう、おしゃれ、冗談通じなさそう、お高く留まってる・・・

それらは当てはまる様な違うような、自分でも良く分からないことが多いけれど、外観はどうしても気取ってしまって、仲の良い梨乃や心愛以外には本心を余り見せたことが無いのは本当だった。
それでも3人と出会って、少しずつ素直に自分を出せるようになっていたのに・・・
大事な事が言え無くて、大事な人を友達に譲ってしまった。

私の腰に手を回してるけど、全然嫌な気持ちはしないよ。だって・・・だって・・・
俊より先に好きだったのは・・・京一君だから・・・
心愛より先に好きになっていたのは・・・私だから・・・

知らなかったでしょ?でもそれでいいの。だから、今は、お化け屋敷の中だけは私だけを守って。思いっきり甘えさせて・・・
俊、心愛、ごめんね。でも、ここだけだから許して。ここを出たら、いつもの私に戻るから・・・

おでこを乗せていた肩へ頬ずりする様に顔を預ける。
盛り上がった硬い筋肉にドキドキしてしまう。
海で遊んだ時も、食事の時も、触ったら硬そう・・・そう思い、それを想像しただけでも、1人でドキドキしていた。
それが現実になって、身体が徐々に熱くなってくるのを意識し始めてしまった。

ゴツゴツしてる・・触りたい・・・恥ずかしいけど・・・えっ!・・・

腰に回されていた手の力が強くなり、背中にも手を回されて胸から下半身まで密着する様に
抱き締められてしまう。
身体の中に溜まっていた熱が、唇から漏れていく。
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