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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1

京一君と合流してから2人で入った老朽化した木造の校舎。歩いている薄暗い廊下は時々ギシギシと薄気味悪い音を立てる以外は、物音ひとつしていない。
通っている学園の夜の教室に、忘れ物を取りに入らせてもらったことが一度だけあったけれど、明かりを点け職員が傍にいても心臓がドキドキするほど怖かった。
でも今、京一君と2人で歩いている夜の学校、それも木造の校舎の怖さはその時の比ではなかった。心臓がドキドキする余裕も無い。ギュッと締め付けられて痛いくらいだった。
「沙紀」
「キャ!・・・やだ、もう急に話し掛けないで!」
京一君の左の二の腕を両手でギュッと掴み、身体をくっつけながら下だけを見て歩いていた私は、突然話し掛けられるとそれだけで声をあげてしまう。
「あはは、驚きすぎだよ。結局作りものなんだから、ジェットコースターみたいに楽しめばいいのに」
笑っている京一君は余程余裕があるのか、左ひじをしがみ付いている私の胸にワザと当てて、膨らみの感触を確認している。
それは少し前から続いていたけれど、でも気にしている余裕は無かった。
作り物とはいっても、今歩いている廊下も、左手に見える教室も夜の闇の中で良くは見えなくても、何年も使われていない雰囲気、淀んだ空気感の様な物まで感じられるほどよくできている。
こんな所では、きっと教室側から驚かされるに決まってる・・・
そう感じた私は京一君を押す様にして、教室とは反対側の廊下の隅を歩きだした。
教室の方を見ないで廊下の壁側ばかりを見ている私の視界に、大きな縦長の鏡が入ってきた。
やだ・・・こんなところに鏡なんて・・・
不気味に思いながらも通り過ぎようとして違和感に気が付いた。
「沙紀、俺たちが映ってないよ!」
京一君の言葉に、しがみ付いている手に力が入ってしまう。
私達が映らなければいけないのに、鏡の正面にある教室のドアとその周りしか映っていなかった。
何か始まる!早く先に行かなきゃ!・・・
京一君を急かそうとしたその時だった。
急に辺りは真っ暗になり何も見えなくなる。しがみ付いている京一君さえ姿が見えない。
「きゃーーーーーっ!!!」
叫びながら慌てて彼の胸に飛び込んで両手でしがみ付く。
顔も身体もピッタリと押し付けると更に彼の手でギュッと抱きしめられて、少しの隙間もない程より密着させられてしまう。
通っている学園の夜の教室に、忘れ物を取りに入らせてもらったことが一度だけあったけれど、明かりを点け職員が傍にいても心臓がドキドキするほど怖かった。
でも今、京一君と2人で歩いている夜の学校、それも木造の校舎の怖さはその時の比ではなかった。心臓がドキドキする余裕も無い。ギュッと締め付けられて痛いくらいだった。
「沙紀」
「キャ!・・・やだ、もう急に話し掛けないで!」
京一君の左の二の腕を両手でギュッと掴み、身体をくっつけながら下だけを見て歩いていた私は、突然話し掛けられるとそれだけで声をあげてしまう。
「あはは、驚きすぎだよ。結局作りものなんだから、ジェットコースターみたいに楽しめばいいのに」
笑っている京一君は余程余裕があるのか、左ひじをしがみ付いている私の胸にワザと当てて、膨らみの感触を確認している。
それは少し前から続いていたけれど、でも気にしている余裕は無かった。
作り物とはいっても、今歩いている廊下も、左手に見える教室も夜の闇の中で良くは見えなくても、何年も使われていない雰囲気、淀んだ空気感の様な物まで感じられるほどよくできている。
こんな所では、きっと教室側から驚かされるに決まってる・・・
そう感じた私は京一君を押す様にして、教室とは反対側の廊下の隅を歩きだした。
教室の方を見ないで廊下の壁側ばかりを見ている私の視界に、大きな縦長の鏡が入ってきた。
やだ・・・こんなところに鏡なんて・・・
不気味に思いながらも通り過ぎようとして違和感に気が付いた。
「沙紀、俺たちが映ってないよ!」
京一君の言葉に、しがみ付いている手に力が入ってしまう。
私達が映らなければいけないのに、鏡の正面にある教室のドアとその周りしか映っていなかった。
何か始まる!早く先に行かなきゃ!・・・
京一君を急かそうとしたその時だった。
急に辺りは真っ暗になり何も見えなくなる。しがみ付いている京一君さえ姿が見えない。
「きゃーーーーーっ!!!」
叫びながら慌てて彼の胸に飛び込んで両手でしがみ付く。
顔も身体もピッタリと押し付けると更に彼の手でギュッと抱きしめられて、少しの隙間もない程より密着させられてしまう。

