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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
3回目のライブでの集客数を確認するために、私達はミーティングもそこそこにマネージャーの元へ集合した。
今回で100人を達成するために、前回で仕込んでおいたことが功を奏したのか、2回目よりはかなりお客さんの数は増えていた。
100人は越えたのでは・・・メンバー全員がそう思っていたけれど、正確な人数を聞くまでは安心できる訳が無かった。

「マネージャー、全員集合しました」
私は人数も気になっていたけれど、マネージャーから見て今回の水着ライブがどうだったのか、それも気になっていた。
よかった、と言ってもらえるのか、それともまだ甘い、と言われてしまうのか・・・
メンバーとの練習に時間を取られてマネージャーとも話す機会が無かった私は、久しぶりに話せると思うと、ライブの時とは違った緊張感を感じていた。

「みんな、お疲れ様。良いライブだったな」
マネージャーからの想像もしていなかった一言で、私はあっけなく目に涙を浮かべてしまった。愛美が優しく肩を抱いてくれる。
「夏妃さん!大げさですよ」
「そうです。まだライブは2回も残っているのに!」
心瑠(ここる)と舞風(まふ)に冷やかされて恥ずかしかったけれど、しょうがなかった。
久しぶりに声が聞けて、おまけにライブの出来自体を褒められて、それまで張りつめていたような気持ちが一気に溶ける様に無くなってしまった。

「あの・・・それで、お客さんの、数は・・・」
涼奈の声に、全員がハッとしてマネージャーを見つめた。
私の肩に置かれている愛美の手にギュッと力が入る。
唇の両端を少し上げ、悪戯っぽい目をしてニヤリと笑ったマネージャーが言った。
「103人で、見事100人突破だ。おめでとう!」
一瞬の沈黙の後、私達メンバー5人は歓声をあげた。
抱きついてきた愛美も目に涙を浮かべている。私もまた泣けてきた。
泣いている私達を冷やかしながら、心瑠と舞風が同時に私達に抱き着く。
その勢いで、手で顔を覆って俯いている涼奈を巻き込んで、メンバー全員で抱き締め合った。
暫くして落ち着いた私達にマネージャーは、グッズの売り上げ額が、このライブハウスでの新記録を達成したことも伝えてくれた。
また歓声をあげる私達。

「よく頑張ったな。今回のライブは選曲とダンス、そしてトークもお前たちらしさが出ていて、お客さんのノリが前回までと随分違っていたな。しかし・・・」
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