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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
リーダーだから、落ち着いてみんなを引っ張ってくれるのは良いんだけど・・・
それに、いまさらジタバタしてもしょうがないのも確かだから、開き直った様な落ち着いた態度も、それで良いんだろうけど・・・

いつだったかミーティングの後に夏妃だけ残されて、マネージャーと話をしていた事があったけど、その後から夏妃のマネージャーを見つめる目が微妙に変わっていた事にも、私は気が付いていた。
彼女のマネージャーを思う気持ちは知っていたから、何かあったのかな?と思ってしまう程、それはハッキリと分かった。
好きな人を追いかける視線じゃなく、信頼して見守る様な落ち着いた視線。
そんな違いを感じていた。

今の2人の会話も、何となく初めてした内容ではない様な雰囲気を感じたのは私だけかな・・・
緊張してきた気持を解そうとしているのか、舞風と心瑠は相変わらずふざけ合っている。
涼奈は俯きスマホを操作していた。が、急に顔を上げると言った。
「ファンクラブの人達が応援に来てくれています!」
興奮したように話した彼女に、舞風と心瑠が詰め寄った。
見せてよ!と言ってモニターを覗き込むと、声をあげる。
「ホントだ!つぶやいてる!・・・チケットはすぐに売り切れたって聞いたけど、買えた人がたくさんいたんだね」
心瑠が感心したように話す。
「あれ?この人って・・・涼奈押しの人だ!」
舞風がひやかす様な目をして涼奈を突いた。
「この人ってライブ皆勤賞でしょ?いっつも涼奈の前にいるよね~」
「うん、うん。この人よく見かけるよ!そうだったんだ!爽やかイケメンだね!」
舞風と心瑠の2人に詰め寄られて、涼奈は赤くなって俯いてしまう。
「そんな、マジで照れなくても・・・ひょっとして・・・」
私の言葉に、舞風と心瑠が同時に声をあげる。
「あ~!ひょっとして涼奈もお気に入りなの?」
「ち、違います・・・から・・・」
ますます赤くなって俯く涼奈をみて呆れてしまった。
ホントに気に入ってるんだ・・・直接会ったりしなければいいけど・・・

「はい!おしまい。リラックスするのもいいけど集中もしてね。もうすぐ着くよ」
夏妃の声に全員返事をした。
会場が見えてくる。今までのライブハウスとは違って、私達にとっては初めての大きなステージ。
入場待ちの沢山のお客さんの列を見ながら、車は裏口に回る。
他のグループが何組も専用の入り口から入って行く。
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