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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
みんなリラックス出来てる・・・良い雰囲気だよ・・・
挨拶だけでこんなに気持が楽になるんだね。夏妃、凄いな・・・
リーダーとして成長を感じさせる彼女の行動に関心し、自分も頑張らなきゃと思えてくる。
開会式の様なものが終わっても、私達が歌う順番が来るまでにはまだ時間があった。
夏妃の言葉を待つまでもなく、舞風と心瑠が練習をしようと言い出した。
もちろん全員が笑顔で受け入れる。
驚いたのは、そんな風にして発声やダンスのチェックをしているグループは少なく、メンバー全員でバラバラにスマホを見ていたり、なにやら噂話に夢中になっているグループが多かったことだった。
余程自信があるのか、ただ参加できればいいと思っているのか、それは分からない。
ただ、やれることは全てやっている、と思っている私達は、いい意味で自信を持ち始めていた。
本番前の練習でさえライブ前と同じように普段通りにできている。
これで後は・・・ライブみたいなノリで歌えたら何も緊張することはないし、いつもの力が出せるのにな・・・どうしたらいい?・・・
考え込んでも良いアイデアはでてこない。
休憩中に涼奈がスマホを見ながら嬉しそうに言った。
「公式のHPに会場内で待ってる人達からの書き込みが一杯です!」
全員で確認すれば、確かに待っている人達からの励ましの書き込みが多く載っていた。
頑張れ!やリラックスして歌ってくれ、等の文章が多い。
それらを一つ一つ読んでいくうちに私達は、いつものライブをこれから始めるかのような気持ちになっていった。
曲やダンスの優劣を競うことは、審査員に任せておけばいい。
私達は見に来てくれたお客さんに楽しんでもらうことを目指そう。
ライブを見に来てくれているいつものお客さん達が大勢いるなら、それに向かっていつも通りに元気に歌って、踊って、楽しんでもらおう。
それが私達のライブだから。
そうだよ・・・これでいかなきゃ・・・
そう思いメンバーを見渡せば、みんなの顔もライブ前に見る表情と同じようになっていた。
同じ考えを持っていることがすぐに分かる。
「みんな、ライブが好きなんだね」
夏妃が笑いながら呟く。
両手を握って小さな円ができる。
「ファータフィオーレのステージ、絶対に成功させるよ!」
全員で頷き合う。
「思いっきり歌って踊って、とびっきりの笑顔でお客さんを虜にしちゃおう!」
「お~!」
挨拶だけでこんなに気持が楽になるんだね。夏妃、凄いな・・・
リーダーとして成長を感じさせる彼女の行動に関心し、自分も頑張らなきゃと思えてくる。
開会式の様なものが終わっても、私達が歌う順番が来るまでにはまだ時間があった。
夏妃の言葉を待つまでもなく、舞風と心瑠が練習をしようと言い出した。
もちろん全員が笑顔で受け入れる。
驚いたのは、そんな風にして発声やダンスのチェックをしているグループは少なく、メンバー全員でバラバラにスマホを見ていたり、なにやら噂話に夢中になっているグループが多かったことだった。
余程自信があるのか、ただ参加できればいいと思っているのか、それは分からない。
ただ、やれることは全てやっている、と思っている私達は、いい意味で自信を持ち始めていた。
本番前の練習でさえライブ前と同じように普段通りにできている。
これで後は・・・ライブみたいなノリで歌えたら何も緊張することはないし、いつもの力が出せるのにな・・・どうしたらいい?・・・
考え込んでも良いアイデアはでてこない。
休憩中に涼奈がスマホを見ながら嬉しそうに言った。
「公式のHPに会場内で待ってる人達からの書き込みが一杯です!」
全員で確認すれば、確かに待っている人達からの励ましの書き込みが多く載っていた。
頑張れ!やリラックスして歌ってくれ、等の文章が多い。
それらを一つ一つ読んでいくうちに私達は、いつものライブをこれから始めるかのような気持ちになっていった。
曲やダンスの優劣を競うことは、審査員に任せておけばいい。
私達は見に来てくれたお客さんに楽しんでもらうことを目指そう。
ライブを見に来てくれているいつものお客さん達が大勢いるなら、それに向かっていつも通りに元気に歌って、踊って、楽しんでもらおう。
それが私達のライブだから。
そうだよ・・・これでいかなきゃ・・・
そう思いメンバーを見渡せば、みんなの顔もライブ前に見る表情と同じようになっていた。
同じ考えを持っていることがすぐに分かる。
「みんな、ライブが好きなんだね」
夏妃が笑いながら呟く。
両手を握って小さな円ができる。
「ファータフィオーレのステージ、絶対に成功させるよ!」
全員で頷き合う。
「思いっきり歌って踊って、とびっきりの笑顔でお客さんを虜にしちゃおう!」
「お~!」