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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
優勝すればCDデビューのチャンスが貰える、プレイク前のアイドルを集めて行われる大会まで後1か月。
この前の地下アイドルが集まった大会の時よりも、私達はレッスンを頑張っていた。
今日もダンスと歌で汗びっしょりになってしまった。
レッスン終了後、シャワーを浴びてスッキリし、軽く冗談を言い合いながら帰ろうとしていた時だった。
「舞風、話があるから来てくれ」
「は、はい。分かりました」
急にマネージャーにそう言われて、私は慌てて荷物を持つと後に着いて行った。
新しく出来たマネージャー室で緊張しながらソファに座っていると、暫くしてリーダーの夏妃も部屋に入ってきた。
少しホッとして、隣に座ってきた彼女と笑いあい、手を繋ぐ。
黙って書類に目を通していたマネージャーが、すぐにデスクから私達の前にある空いているソファに移動してきた。
ゆっくりと腰を下ろして脚を組むと、軽く溜息をついてから話し出した。

「次の大会まで後1か月だ。ここで優勝すればCDデビューが待っている。
調子はどうだ?」
「はい」
夏妃がすぐに返事をする。
「前の大会よりずっとレベルは上がっていると思います。経験を活かして同じ失敗はしない様に練習してます」
「そうだな」
マネージャーは大きく頷いた。組んでいた脚を戻して少し前のめりになって低い声で話しかける。
「1週間後に会って欲しい人がいる。この2人だ。この前の大会のファータフィオーレの映像を見て、ぜひ2人に話を聞いてみたいことがあるそうだ」
マネジャーの言葉を聞いて夏妃の手にギュッと力が入った。
夏妃?・・・何?・・・
「その2人って・・・今度の・・・」
「そうだ。主催者でスポンサーでもある広報部の部長と審査委員長だ」

「・・・はい、分かりました」
表情を変えずに返事をした夏妃を見て、私も気が付いた。
これって・・・そうなんだ、私もその時が来たんだ・・・
私も強く握ってしまった手を、夏妃が両手で包んでくれる。
大丈夫、とでもいうように少し微笑んで私に頷いた。
「2人で自分とメンバーの為に頑張ろっ、ね?」
早くも心臓がドキドキし始めた私は、小さく頷くのがやっとだった。

決心が出来ていたつもりでも、それが1週間後だと言われて心が揺れている。
でも、もう戻れない。それに私一人の問題じゃない。
私の夢とみんなの夢のために出来ることは何でもしなくちゃ・・・
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