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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
私達、ファータフィーオーレはCDデビューできるチャンスを掴むための大会
、ネクストブレイクに出場します。
2か月前に地下アイドルを集めた大会で優勝をすることができたからです。
でも、当日他の出場者のリハーサルを見て、その時につけた自信とその後もし
っかりとレッスンを積み重ねて得た安心も、消し飛んでしまいました。
歌もダンスも、普段から人前で披露することに慣れている落ち着きと魅せるこ
との上手さが印象的です。
自分達のレベルが特別低いとは思いませんでしたが、全員のレベルが高い位置
にあり、そんなに差がないグループが集まっていました。

地下アイドルを集めた大会と違うとは思っていましたが、それを目の当たりに
して、私は動揺してしまいました。
リーダーの夏妃さんや愛美さん、そして舞風は、大丈夫、優勝を狙えるよ、と
励ましてくれましたが、心瑠も私と同じように圧倒されている気持が表情に出
ていました。

レベルが違う、みんなうまい・・・これは絶対にミスができないよ・・・

本番まで来たら普段の自分たちの実力をそのまま出せばいいだけ。
それ以上の事をやろうとするから、ミスがでる。
それは分っていても、どうしても悪い方を考えてしまいます。
「ねえ、涼奈ちゃん。どうして夏妃さんや愛美さん、それに舞風はあんなに自
信をもっていられるの?」
心瑠が私の左手を握ったまま不安そうに聞いてきます。
他のグループのリハーサルを見ている夏妃さん達は、余裕のある表情で楽しそ
うにしています。

どうして?・・・

私もそう思いました。
でも、自分達の普段のパフォーマンスをそのまま出そうよ。そう言ってくれる
夏妃さんの言葉を信じて頷くしかありません。
自分たちのリハーサルの順番が来ました。
緊張が頂点に達していた私は、ソロパートでいきなり音程を外しダンスも間違
えて頭の中が真っ白になってしまいます。
不安そうだった心瑠はいつもと同じように出来ていました。
結局ミスを引きずったままボロボロの状態だった私に比べて、メンバーの4人
は練習通りの事が出来ていました。
ステージと客席の広さ、スタッフの目、そして一番気になってしまったのが、
他のグループの人達でした。
みんなが自分の事を見て笑っている気がしてしまい、顔を上げることも出来な
いまま、メンバーに肩を抱かれる様にしてステージからはけました。
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