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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
私達ファータフィオーレはCDデビューに向けて慌ただしい日々を過ごしていました。
候補となっているいくつかの楽曲の中から、まず自分たちが気に入った曲を選びます。それを作詞家や作曲家の先生と話し合って私達に合うよう手直しします。納得いくまで作り上げると、音楽プロデューサーも交えてレッスンをし歌い込みました。
また、その頃から振り付けの先生が考えてくださった振りも覚えていきます。
厳しい指摘をされて泣きたくなる時もありましたけど、その分ようやくレコーディングスタジオでレコーディング出来た時は、今度は感激してウルウルきてしまいました。
CDジャケット等の撮影と曲と振りに合わせた衣装の決定などを経て、やっとCDの完成です。
そして一枚でも多く売れる様に、名前を売るために何回ものイベントが組まれ、そこでの進行の練習等もスケジュールに入ってきます。
そんな忙しくなった日々の中で、久しぶりにお休みが1日取れることになった前日の事です。
私はマネージャーから呼び出されて、1人で事務所に向かいました。
「心瑠、いろいろ大変な時だけど1週間後に個別に営業をしてもらうぞ」
何の前振りもなくいきなり言われた言葉は、私の初めての仕事の事でした。
いつかはやらなきゃいけない時が来るのは分っていたけれど、心臓がドキっとしてしまいました。
私以外のメンバーの中には、こうした営業をしている人がいるはずでした。
誰なのかはハッキリとは分かっていなくても、今までの流れを考えるとそんなことがあってもおかしくないな、とは思っていたのです。
私だけ逃げるわけにはいかない、みんなの頑張りを繋げていかないと・・・
「はい。どんな方ですか?」
冷静に言ったつもりでも、少しだけ声が震えていました。マネージャーも気が付いて大丈夫だと言うように頷いてくれます。
「深夜のバラエティ番組のエンディング曲を探しているプロデューサーがいるんだ。CD発売に合わせて採用してもらえるように交渉して欲しい」
「エンディング曲ですか?流してもらえるなら私・・・頑張ります」
「頼んだぞ。先方が心瑠を指名してきたんだ。実は・・・」
マネージャーから聞かされた話に最初は驚いた私だけど、でもそれをこなしてみようと思いました。
みんなの夢、私の夢を叶えるために。
候補となっているいくつかの楽曲の中から、まず自分たちが気に入った曲を選びます。それを作詞家や作曲家の先生と話し合って私達に合うよう手直しします。納得いくまで作り上げると、音楽プロデューサーも交えてレッスンをし歌い込みました。
また、その頃から振り付けの先生が考えてくださった振りも覚えていきます。
厳しい指摘をされて泣きたくなる時もありましたけど、その分ようやくレコーディングスタジオでレコーディング出来た時は、今度は感激してウルウルきてしまいました。
CDジャケット等の撮影と曲と振りに合わせた衣装の決定などを経て、やっとCDの完成です。
そして一枚でも多く売れる様に、名前を売るために何回ものイベントが組まれ、そこでの進行の練習等もスケジュールに入ってきます。
そんな忙しくなった日々の中で、久しぶりにお休みが1日取れることになった前日の事です。
私はマネージャーから呼び出されて、1人で事務所に向かいました。
「心瑠、いろいろ大変な時だけど1週間後に個別に営業をしてもらうぞ」
何の前振りもなくいきなり言われた言葉は、私の初めての仕事の事でした。
いつかはやらなきゃいけない時が来るのは分っていたけれど、心臓がドキっとしてしまいました。
私以外のメンバーの中には、こうした営業をしている人がいるはずでした。
誰なのかはハッキリとは分かっていなくても、今までの流れを考えるとそんなことがあってもおかしくないな、とは思っていたのです。
私だけ逃げるわけにはいかない、みんなの頑張りを繋げていかないと・・・
「はい。どんな方ですか?」
冷静に言ったつもりでも、少しだけ声が震えていました。マネージャーも気が付いて大丈夫だと言うように頷いてくれます。
「深夜のバラエティ番組のエンディング曲を探しているプロデューサーがいるんだ。CD発売に合わせて採用してもらえるように交渉して欲しい」
「エンディング曲ですか?流してもらえるなら私・・・頑張ります」
「頼んだぞ。先方が心瑠を指名してきたんだ。実は・・・」
マネージャーから聞かされた話に最初は驚いた私だけど、でもそれをこなしてみようと思いました。
みんなの夢、私の夢を叶えるために。