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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
1週間はあっという間に過ぎてしまい、私はマネージャーに指定されたホテル
の部屋にいます。仕事の都合で遅れる、と連絡は貰っていたけれど家族旅行で
泊まったことなど無い、広くてシンプルでもセンスの良い部屋に一人でいると
、やっぱり落ち着かなくだんだん寂しくなってきます。
リビングには革張りのソファと大型の液晶TVがあり、1度スイッチを入れて
見ましたが、すぐに消しました。番組を見ている心の余裕がありません。
始めて合う男の人と、これから2人きりで過ごす事を考えてしまって集中でき
ないのです。
周りのビルが見えないくらいの高い階にある部屋でも、大きめの窓から景色を
眺める気分でもありません。

それでも、服装をチェックしようと鏡の前に立ちました。
プロデューサーをしている相手の方の趣味に合わせて選んだのは、少し大きめ
の赤いパーカーにデニムのミニスカと網タイツ、短い白のソックスと黒の上げ
底のシューズでした。
元気で生意気、でも本当は寂しがり屋の甘えん坊な妹タイプが好み、だとハッ
キリとしたリクエストに合わせたつもりのコーデです。
本当の仲の良い兄妹の様に振る舞って欲しい、と言われているとマネージャー
から聞かされてもいました。
それって・・・兄妹プレイをするってこと?・・・本当の変態さんじゃなきゃ
いいけど・・・
心配顔の私にマネージャーは言いました。
「プロデューサーは番組のアシスタントの女の子も探しているそうだ。新人で
生意気だけど甘えん坊な妹キャラが欲しいとな。心瑠、チャンスだぞ。自分を
売り込んで来い!」


鏡の中の私を見て、幼いけれど少し背伸びをしたような、そんな雰囲気を感じ
てくれたら、と願います。
もちろん、髪はツインテールにして毛先を軽くウェーブさせてあります。
がんばろう・・・恥ずかしいし不安もあるけど、私だって頑張るんだ・・・
何度も深呼吸をして落ち着こうとしている内に、部屋のチャイムが鳴りました。
はい、と返事をした声は乾いていて、緊張しているのが自分でも分かるほどで
す。チェーンを外しロックを解除するとゆっくりと扉が空いていきます。

「ごめん、ごめん。仕事が忙しくて遅くなっちゃったよ。寂しかっただろ、心
瑠?」
明るい声で部屋に入ってきたのは30代半ばくらいの、でもそれよりは若く見
えるお洒落な、いかにもTV局で働いている感じの人でした。
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