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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
私達ファータフィオーレは初めて出演させてもらえるTV番組の録画風景を
見学しているところだった。
メンバーの心瑠(ここる)がアシスタントとして参加しているこの番組は、
深夜に放送される。MCの男の人と元局アナで今はフリーの女子アナの2人が
、ネットで噂になっている不思議な話や驚く話、ちょっとHな話などを実際に
検証していく、そんな内容の番組だった。

MCの男の人は口は悪いけれど、だめなものはだめ、いいものはいい、と
ハッキリと口にすることで人気のある人だった。
女子アナも週に何度も目にしていた。いろいろな番組でMCクラスの仕事
をしていて、綺麗さと可愛らしさを持っている素敵な人だ。
TVでしか見ることが出来ない人たちを間近で見ることが出来て、私達は舞い
上がっていた。しかも1回目の今回は最後にデビュー曲を歌わせてもらえるこ
とになっていたので、半端なく緊張もしていた。

メンバーの心瑠に突然出演のオファーが届いたと聞かされた時、私達は驚き、
そして祝福をしたけれど、暫くして私も含めてメンバー全員が何となく理由が
分かる様になってしまった。
今回、まだCDが発売されてもいない私達が歌うことができるのだって、
きっとアレがあったからだろう。
ただ、それを口に出して言うことは無かった。グループの為、個人の夢の為、
心瑠が頑張ってくれたのだから。

アシスタントの心瑠の仕事は、次のコーナーの紹介やコーナーの終りにMC
に話を振られた時に感想を言ったりすることだった。他にMCに飲み物を出し
たりもしている。
どうなることかとメンバー全員が心配していたけれど、そんなことは無用だっ
た。ビックリするほどその場に馴染んでいる。
打ち合わせはしてある、と思うけれどキャラブレすることなく、妹キャラで
ボケたり、甘えたり、拗ねたりしてスタジオの笑いを誘っている。
特に10代の心瑠がMCの男の人に甘えた口調で話すと、30歳近い女子アナ
がムッとした表情をして、それがアップで映されていくパターンが受けていた。
息の合ったやり取りに私達は笑いながら、でも感心をしていた。

「心瑠がここまでアドリブで話が出来るなんて思わなかったね、愛美」
私は夏妃の言葉に頷いた。
「うん、凄いよ心瑠。こんなお仕事がしたいって言っていただけあるよね」
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