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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
⑮-1

私がマネージャーから呼び出しを受けたのは、何回目かの地方のイベントに出
演して帰ってきた時だった。
今までで1番遠い地方でのライブだったので、疲れていないか心配してくれて
いた。けれど、大丈夫ですと伝え、すぐにマネージャーの部屋へ向かった。
1人で話を聞くことは久しぶりだったので緊張してしまい、座ってからも落ち
着かなくてそわそわしてしまう。マネージャーはそんな私に飲み物を勧めてく
れた後、正面に座ってじっと見つめてから言った。

「愛美、実はこの方から実際に会って話を聞きながら、カメラテストをしてみ
たい、と申し出があって・・・」
「はい?・・・」
私は何の話かピンとこないまま、マネージャーが差し出した1枚の名刺を手に
取った。
そこにはグラビヤやアイドルのDVDを撮影、販売している大手の会社名が書
かれていた。
「会社名くらいは知っているか?」
「はい、知っています。作品も2,3本見たことがあります・・・えっ?」
ひょっとしたら・・・ここから私にオファーが?・・・
そう思って早くも胸がドキドキし始める。
いつかは出したい、と思っていても先にアイドルとして知名度が上がってから
でないと無理な話だと、私は思っていた。
それなのに・・・
「あの、あのっ、DVD作成のお話が来ているってことでしょうか?」
早口で聞き返した私に、マネージャーは苦笑いをしながら手を横に振った。
「慌てるな。まだ正式に決まった訳じゃない。先方は愛美を見て興味を持った
、そんなところだ。それで、実際に会いたい、と連絡してきたんだ」
まだ決まった訳じゃない・・・でも・・・
私はすぐにこの話に乗り気になってしまった。相手が私に興味を持ってくれた
のなら、このチャンスを掴みたい。何をしてでも。

「その方はカメラマンや監督を経験した叩き上げで、今は営業部の責任者だが、
ファータフィオーレのライブの映像を見てくれてな。これはいいチャンスだと
思う」
マネージャーが身を乗り出して、また見つめてきた。
「愛美の結果次第で、グループのDVD販売まで考えてもいいと、おっしゃっ
ているんだ」
「はい!頑張ります。私、このチャンスを掴みたいです!」

断わるはずが無かった。
断われるはずも無かった。
マネージャーの話を聞いていくうちに、私にもアノ話が来たんだとはっきりと
分かってきた。
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