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第14章 禁断　編　２－１

心の中で何かが吹っ切れたのか、身体が欲しがっているのが我慢できなくな
ったのか、雅は積極的にキスをし始めた。
唇を何度か合わせた後に、俺の上下の唇を交互に挟んで、感触を味わう様に
軽く引っ張る。舌先で悪戯をするようにチロチロと舐めてくる。
俺はあえてそれには応えないで、雅の愛撫に身を任せることにした。

これからの事を考えたら、この展開の方が良かったのかもしれないな・・・
責めて責めて、言い聞かせるより、ご奉仕させるみたいな・・・

俺は仰向けに横たわり、熱心にキスをしてくる彼女の髪を優しく撫でてあげ
た。今までと比べれば消極的になった俺の態度に不安になったのか、逆に彼
女の唇と舌の動きは激しくなっていく。
唇を強く擦りつけたり、しっかりと挟んで舌先で刺激してくる。そのまま俺
の口の中に唾液と共に侵入させると、生き物の様に動かして絡めようとして
きた。
それには応えてあげても、相変わらず手では雅の身体には触らない。彼女に
はそれが気になって仕方が無い様だった。
「コーチ・・・コーチ・・・」
キスの合間に何度も俺を呼んだ。甘えた響きの中に不安に思っている気持ち
が混じっているのが良く分かる。
俺が舌をグッと差し出すと、舌先で舐め上げたり唇で挟んで吸い上げたりす
る。

良い状況だな・・・このまま奉仕させながら、一度イットクか・・・

雅がジュルジュルと音を立てておしゃぶりしている舌を、俺の方から引っ込
めると、えっ？と言った表情でキョトンとしている。
「コーチ・・・推薦、お願い・・・です・・・」
興奮してＨな気分になっている雅の目はトロンとし始めていて、そのお願い
には色気も感じることが出来た。
「それじゃ・・・６９で一度イカセテもらおうかな」
「・・・えっ・・・でも、それじゃ私・・・」
「んっ？感じすぎてしまってイカセルどころじゃない、のかな？」
からかっても、それに応える余裕はなさそうだった。
戸惑っている雅に、立ち上がって俺の方を向いたままパンティを脱ぐことを
命じると、モジモジとしながらも従った。片手で秘部を隠す様にする仕草が
かわいい。
「さあ、どうぞ」
促されて、仰向けに横たわって待っている俺を、雅はゆっくりと跨いできた。