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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第14章 禁断 編 2-1
雅の綺麗な黒髪が、無造作に肩やベッドに広がっていて、表情が見えない。
しかし徐々に落ち着いていく様子は、雰囲気から分かる。余分な力が抜けて
リラックスし始めている。その姿をじっと凝視してしまう。
体操選手にしては華奢な部類に入る雅の身体は、後姿だけを見ていても十分
に魅力的で、がっしりしすぎていない肩から背中や括れたウェストまでの綺
麗な曲線のライン。そしてキュンと上向きの小さ目のお尻の膨らみ。スッと
伸びた、筋肉が付きすぎていない脚線美まで見惚れている内に、すぐにムラ
ムラしてきてしまう。
お尻の膨らみに手を伸ばし掛けたが、しかし何とか思いとどまった。
時間が無いこともあるが、今は拒みそうだと、そんな気がしたからだ。
雅、と名前を呼ぶと、うつ伏せのまま顔だけをこちらに向けてきた。
「はい、コーチ?・・・」
髪をかき上げたので見ることができた表情は、多少照れていても、普段レオ
タード姿で練習し、俺のアドバイスを聞いている時と同じだった。
しかし現実は、自分の身体を引き換えにして推薦を貰う為にセックスをし、
裸のままで横たわっているのだ。プリッとしたお尻にもすぐに触ることが出
来る距離で。
「コーチ?何ですか?・・・えっ何で笑ってるの?」
「いや・・・普段とあまり変わらない今の雅と、この状況の差が有りすぎて
・・・ふふっ、プリッとしたセクシーなお尻だな、雅」
「えっ、コーチのH!練習中もそんな気持ちで見てるんでしょ!知ってるん
だからね」
少し意地悪な眼つきで楽しそうに話した雅は、うつ伏せのまま膝から下を立
ててブラブラさせ始めた。
「俺は、部員にケガの無い様に、そして技術が向上する様に、それだけを思
って練習を見ているんだが・・・」
今度は雅がニヤニヤと笑い出した。
「本当かなぁ・・・レオタード越しの胸やお尻や股間をさりげなく、でもじ
っと見ているの、私気付いてるよ。それに・・・」
えへへ、と楽しそうに笑って言った。
「私のことだって、見てたでしょ?ね?ね?見てたよね?」
俺はそう言った視線は気付かれていないと思っていたが、雅にはばれていた
のか、と内心溜息を付いてしまった。
う~ん・・・他の女子部員にもばれているのかな?・・・あまりいい傾向で
は無いぞ・・・
俺の表情をじっと見ていた雅が言った。
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