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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第15章 バイト(マッサージ)編 1-1
どうしよう・・・どうしよう・・・ああっもう終わりだ・・・
調子に乗り過ぎた、そう思っても遅かった。
彼女のトロンとしていた目つきがクッキリとしたものに変わり、冷たい瞳の視線が痛い程、刺さってくる。胸の膨らみを隠す為に両手で庇い、身体全体を右側に向けて俺の視線を避けている。
謝ろう、そう思った。でも許しては貰えないだろう。訴えられてもしょうがないことなのだ。俺はいつの間にか演技ではない涙を流していた。

「ひょっとしてあなたは・・・男の娘、だったの?」
乾いた冷静な声だった。
「正直に・・・答えなさい」
優しくは無かったが、しかし怒っている声でもなかった。
そして思ってもいなかった、男の娘、と言う言葉に俺はハッとした。瞬時にストーリーを組み立てる。
それでいくしかない・・・

「はい・・・ごめんなさい・・・」
俯き、両手で顔を覆ってポツリと話す。こんな時は自分からペラペラとしゃべるよりも、聞かれることにだけ答える方がいいだろう、そう思った。
すぐに溜息と共に、やっぱり、と小さな声が聞こえた。
「何か違和感は感じていたのよ、中性的なっていうか・・・」
声の調子は相変わらずだった。手で身体を隠していることも変わらない。しかし俺の方に向き直り、瞳の色が優しくなっているのが分かる。まだ手で顔を覆っている俺に言った。
「正直に言って。ユウは何者なの?学生って言ったでしょ。どうやって生活しているの?」
「私は・・・私は、身体は男の子でも気持ちは・・・女の子、なんです」
じっと見つめている瞳を、俺も見つめながら言った。
「普段は男の子として、誰にも知られないように生活してます。でも・・・」
「苦しい・・・でしょ?それって・・・」
「うぅっ・・・」
彼女の勘違いに合わせて演技をしているのに、涙は勝手にあふれてきた。胸も苦しい。息がしずらい。
「私だって・・・普通の女の子の生活が・・・したいのに・・・」
静かにしゃくりあげ始めた俺を、川崎 美奈はじっと見つめていたが、少しづつ近づいてきた。そして胸を隠していた手を広げると、優しく俺を抱きしめてくれた。
豊かな膨らみの谷間に、俺の顔を埋めるようにしてギュッとハグをしてくれる。
俺は顔全体で、彼女の胸の膨らみの張りと柔らかさ、肌の滑らかさ、甘い香りを味わった。
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