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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第16章 ストーカー(僕の彼女)編 1-1
ルナとお友達は顔を近づけ合って小声で話し始めた。残念だけどその内
容は僕にも教えてくれなかった。ただ、女の子同士の会話にあまり首を
突っ込むのもよくない。引かれてしまう。それくらいは僕でも理解して
いる。
それでも、ここでもやはりお友達は有益な情報を僕に教えてくれた。
2人の出身中学だ。それが分かれば卒業アルバムから名前など簡単に調
べられる。それを手に入れるのも難しくはない。
これで、僕とルナの距離はまた縮まった。

しばらくして先にお友達がバスを降り、ほどなくしてルナも降りること
を伝えるボタンを押した。彼女と僕、そして他数人が同じバス停に降り
る。
夕暮れ時、皆がそれぞれ家路を急ぐ中、彼女と僕はゆっくりと同じ方向
に歩き始めた。
国道に沿って歩道をバスが来た方向へ少し戻る。そして右折して緩い坂
道を登り始めた。その通りも比較的広くて交通量も多い。歩道も広くて
、個人のお洒落な雑貨や服のショップが並んでいた。ルナはウィンドウ
越しにそれらを眺めながら、それまでとかわらずにゆっくりと歩いてい
く。
そんな様子を見て、彼女の家がこの近くにあるような気がしてきた。
それに早く帰って食事を作る手伝いをしないといけない、とかそんな家
庭の状況ではなさそうに思えた。
帰りたくない?そんな雰囲気をなぜか、感じ取ってしまう。
また角を一つ曲がって少し歩くと3階建ての綺麗な建物が見えてきた。
一応マンションなのだろうか。ハウスメーカーが建てたようなお洒落で
シンプルな建物だ。一つの階に2部屋ずつの計6室ある。どの部屋も明
かりが点いていない。一人暮らし用であるのは明らかだ。

ここに住んでいるの・・・
とルナがマンションを見つめながら言った。
一人暮らしなんだね。羨ましいな・・・
いいでしょ?えへへ。それじゃまたね、おやすみなさい・・・

僕を残し、ルナはそのマンションを暫く見つめた後、エントランスへ入
って行った。
部屋までいってもいい?・・・
そう聞きたかったけれどしなかった。彼女がOKしてくれるまでは我慢
しないと。
しばらくして3階の向って右側の部屋の明かりが点いた。

ルナは一人暮らし。それが分かって嬉しかった。今日はここまでで十分
満足だ。
「教えてくれてありがとう、ルナ。おやすみ」
そう呟いてから、僕はバス停に向った。
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