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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第16章 ストーカー(僕の彼女)編 1-1
痛っ・・・頭、痛っ・・・

夢?・・・じゃない・・・痛っ・・・

瞼が重くて開けられない、身体全体が怠い。動きたくない。まだ眠って
いたい気持ちが確かにあるのに、頭痛が邪魔をする。
「んっ、うっ~~ん・・・」
朝起きた時の、両手をいっぱいに伸ばした伸びをしようとして、そこが
ベッドでないことにようやく気が付いた。
慌てて頑張って瞼を開けた。
ソファで?・・・そっか、帰ってきてそのまま寝てしまったんだ・・・
ぼんやりとでも、お菓子やジュースを用意してからTVを見始めたことを
思い出した。
そのまま寝ちゃったんだ・・・えっ!!・・・
また閉じてしまいそうな瞼を見開いてしまう。自分の格好に驚いてしまっ
た。まだ気怠さが残っている私の身体は、浅く腰かけてソファに座り、両
膝を立てていた。ミニスカートは捲れ上がりパンティがしっかりと見えて
いる。そしてその中、股間を私の右手が直接触っていた。
え!~~私・・・私、オナニーしながら寝落ちしちゃったの!・・・
慌てて右手を抜くと、膝を立ててだらしなく開き気味だった脚を閉じた。
指先にはヌルッとした液体がついている。中指に親指を付けて糸が引くの
を眺めてしまう。
またやっちゃった・・・
パソコンでHな動画を見ながら、ベッドで妄想しながら、そのまま寝てし
まうことは時々あった。今日もまた同じことをしてしまったのだ。
まっしょうがないよね・・・年頃の女の子だしぃ・・・痛っ・・・
ズキッとした後頭部を手で押さえながら窓越しに外を見れば真っ暗だった。
思っていたよりも長く眠っていたんだと、時計を見て気が付いた。

「シャワー浴びよっかな・・・」自然に声に出して言ってしまう。
時々起こる片頭痛も、なぜか暖かいシャワーを浴びると症状は軽くなる。
今の頭痛をとりあえず何とかしたかった。それにいつまでも濡れたままで
いるのも嫌だ。
浴室へ行こうと立ち上がった時だった。ズキンと下腹部に痛みが走った。
思わずしゃがみ込んでしまう。
痛っ・・・何なのこれ?・・・いつものとは違う感じ・・・
暫くじっとしていると痛みは和らいでいく。そっと立ち上がり、ゆっくり
と歩いてみた。
なんだろう?・・・疼いちゃう・・・何か入っている感じ?・・・
病気じゃないよね?・・・

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