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女子大生 水野果歩
第27章 女子大生 水野果歩(27)
「フフ、大丈夫よ、富田さんお金だけはたくさん持ってるから。」
「おいおい!お金だけってなんだよぉ!ハハッまぁ2人を奢るくらいの金は財布にあるけどなぁ。」
秋絵の言葉に対し富田は笑いながらそう言った。
「フフ、ね?果歩ちゃん、富田さんもそう言ってるし、どうかな?」
もうこうなってしまっては断るわけにはいかない。
「ホントに、いいんですか?」
「もちろん!」
富田が景気良くそう答える。
「じゃあ今日はいつもより早めに仕事あがって飲みに行くかぁ!」
「え、でもお仕事は・・・。」
早めにあがると言っても、他のスタッフの方に迷惑が掛かるのではないかと、果歩は心配そうな表情だ。
「いいのいいの!オーナーの特権特権!ハハッ仕事は他の奴に任せればいいから!」
「富田さんホント仕事いいかげんですよねぇ。」
「いいんだよ!じゃあ、果歩ちゃん、いつもより一時間早くあがっていいから、着替えたら、スタッフルームで待ってろよな?」
「はい。」
・・・飲み会かぁ・・・
監視台の椅子に座る果歩、今日もこの仕事は相変わらず退屈だ。
ボ~っとプールを眺める。
そんな退屈すぎる時間、時計の針の動きが遅く感じる。
そんな時間を過ごすうちに、いつしか水色のプールを眺めていた果歩の視線は、お客さんに泳ぎ方を指導している富田に向いていた。
『果歩ちゃんもずっと俺の身体見てたんだろ?』
ハっとして果歩は慌てて富田を見ていた視線を外した。
先日富田から言われた言葉を思い出したからだ。
どうしてだろう・・・無意識のうちに富田を見つめてしまっていた。
・・・今は友哉の事で頭がいっぱいなはずなのに・・・
恋・・・じゃない・・・
富田に対する果歩の思い。
それが単に性の対象として富田を見てしまっているという事に、自分で果歩はしっかりとした自覚はなくても、心のどこかでわかっていたのかもしれない。
友哉の事で心が疲れきってしまっているというのに・・・
そんな自分の気持ちに、先日の自慰行為の後と同じような罪悪感を感じる果歩。
富田さんは悪い人じゃない、というか富田さんはいい人だもの・・・
でも、富田を見て、変な気持ちになっている自分が、まるで心の中で浮気をしてしまっているようで、自分で自分を許せなかった。
・・・でも・・・友哉は・・・友哉だって・・・
「おいおい!お金だけってなんだよぉ!ハハッまぁ2人を奢るくらいの金は財布にあるけどなぁ。」
秋絵の言葉に対し富田は笑いながらそう言った。
「フフ、ね?果歩ちゃん、富田さんもそう言ってるし、どうかな?」
もうこうなってしまっては断るわけにはいかない。
「ホントに、いいんですか?」
「もちろん!」
富田が景気良くそう答える。
「じゃあ今日はいつもより早めに仕事あがって飲みに行くかぁ!」
「え、でもお仕事は・・・。」
早めにあがると言っても、他のスタッフの方に迷惑が掛かるのではないかと、果歩は心配そうな表情だ。
「いいのいいの!オーナーの特権特権!ハハッ仕事は他の奴に任せればいいから!」
「富田さんホント仕事いいかげんですよねぇ。」
「いいんだよ!じゃあ、果歩ちゃん、いつもより一時間早くあがっていいから、着替えたら、スタッフルームで待ってろよな?」
「はい。」
・・・飲み会かぁ・・・
監視台の椅子に座る果歩、今日もこの仕事は相変わらず退屈だ。
ボ~っとプールを眺める。
そんな退屈すぎる時間、時計の針の動きが遅く感じる。
そんな時間を過ごすうちに、いつしか水色のプールを眺めていた果歩の視線は、お客さんに泳ぎ方を指導している富田に向いていた。
『果歩ちゃんもずっと俺の身体見てたんだろ?』
ハっとして果歩は慌てて富田を見ていた視線を外した。
先日富田から言われた言葉を思い出したからだ。
どうしてだろう・・・無意識のうちに富田を見つめてしまっていた。
・・・今は友哉の事で頭がいっぱいなはずなのに・・・
恋・・・じゃない・・・
富田に対する果歩の思い。
それが単に性の対象として富田を見てしまっているという事に、自分で果歩はしっかりとした自覚はなくても、心のどこかでわかっていたのかもしれない。
友哉の事で心が疲れきってしまっているというのに・・・
そんな自分の気持ちに、先日の自慰行為の後と同じような罪悪感を感じる果歩。
富田さんは悪い人じゃない、というか富田さんはいい人だもの・・・
でも、富田を見て、変な気持ちになっている自分が、まるで心の中で浮気をしてしまっているようで、自分で自分を許せなかった。
・・・でも・・・友哉は・・・友哉だって・・・