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貸し出し遊戯
第12章 千変万化の万華鏡

次第に蘭の吐息は喘ぎに変わり、苦しげに大きくなってゆく。


堪らずに躯を捩りなんとかして欲しそうに啼き始める。


自分を乞うようにあげる蘭の声が艶を帯びる。


動きが色を増し恋しがり艶めく。


密道の責め具を僅かに動かすと、蘭は一際切なげに啼き、自分を求める。


その、後を引くような悩ましげな蘭の様子に、悠介は心を満たされた。


移り変わりながら絶頂への階段をのぼる、蘭の乱れる様子を見るのは、


儚く移ろう万華鏡を目の当たりにしているようで、悠介を幻想の世界に誘った。




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