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教えてあげる~K中サッカー部の性合宿~
第4章 ガイダンス
前に立つと、部員たちの視線が一斉に雪に集められた。
正確には、雪と鶴田なのだが、雪にとっては大した問題ではなかった。

「今から、この合宿の目的、流れを説明する。三村と清水には事前に話していたんだが、1、2年生にとっては初めて聞く話で驚くかもしれない。ゆっくりでいい、受け入れてくれ。」

鶴田の真剣な声に、ミーティングルームの空気が一変した。
始終落ち着きのなかった三村も、今は、鶴田の説明する内容をもう一度自分のものにしようという表情になっている。
清水に至っては、経験者故の余裕なのだろうか。
しかし、先程のようにふざけた様子は一切なく、雪や鶴田も含めたこの場のメンバーが、どのような反応をするのか見守っているようだった。

「この合宿の目的は、サッカーの技術面の向上じゃない。」

鶴田が雪に視線を送る。
核心に触れていいか。
雪は、その視線を真正面から受け止め、頷き返した。

「今年の初めに、中学、高校での性教育のありかたについて、新しい方針ができたんだ。」
「え?」
「せーきょーいく?」

1、2年生はお互いに顔を見合せ、困惑した声を出した。
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