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小鳥遊医局長の憂鬱
第3章 スクラブが消えた日
医局へ行くと珍しく、医師全員が来ていた。

「あれ?今日はオペもありませんし…皆さんどうしたんですか?」

そう言いながら、小鳥遊が自分のロッカーを開けると、見覚えの無い看護師の白衣が入っていた。

「先生は、勿論お忘れじゃないでしょうね?雑務が2週間で終わらなかったら、ハロウィンに白衣っておっしゃってたの。」

高橋が嬉しそうに言った。

…しまった…すっかり忘れていた。

小峠と山田外科医局長が起こしたあの事件の雑務は、3週間ほど掛かってしまい、その間スタッフには苦労を掛けた。高橋は小鳥遊のハッとした顔を見て続けて言った。

「スタッフ皆、小鳥遊先生が有言実行される方だと知ってますので、ご用意させて頂きました。」

白衣をロッカーから取り出してみると、確かに自分のサイズだった。胸には、丁寧に Gaku Takanashi M.Dと刺繍されていた。小鳥遊はその刺繍に見覚えがあった。

…華ちゃんと夏さんのスクラブ!!

医局スタッフは嬉しそうにその様子を眺めていた。

「お待たせ致しました~♪」

冬がドアをノックして入っていた。

「副院長。ストッキングと、ガーターどちらになさいますか?」

「ちょ…トーコさん…ふざけすぎです。これは一体?」

小鳥遊は動揺しすぎて、つい冬をいつものように呼んでしまったので、皆が爆笑した。高橋は、ご丁寧に携帯でビデオまで撮影していた。

「なので朝も確認したでしょう?男に二言は無いかって?」

…しまった。

「こんなこと出来るわけないじゃないですか!院長にも看護部長にも叱られますよっ!」

…そうだ。遊び心のかけらも無い、看護部長なら許可しないし、これが知れたら冬だって大目玉だ。

自分をこんな窮地に立たせた冬が看護部長に叱られる姿を見てみたいとも小鳥遊は思った。藤田蓮院長は兎も角として、こんなふざけたことを絶対に堅物で、昔気質の看護部長なら許す筈が無い。

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