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小鳥遊医局長の憂鬱
第5章 年の功
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その後も今泉が良く出入りする病棟の看護師達に、ICUの看護師達程は露骨では無いにしろ、さりげなくチクチクとした物言いをされた。その度に、同じように釘を刺して回った。自分が今泉と小鳥遊に伝えなければいけないと春は思った。
病院の中を全て周り終わり、脳外科病棟へ戻ると小鳥遊は既に着替えて、冬の隣に座っていた。
「パパー。」
華が嬉しそうに小鳥遊を見つけ走っていった。袋に沢山入ったキャンディーを小鳥遊に嬉しそうに見せていた。夏は疲れて愚図っていて、後半は、春に抱かれてキャンディーを貰っていた。
「夏さん疲れちゃったみたい。」
春は夏の背中を優しく撫でていた。
「春さん重いでしょう?僕が抱っこしますよ。」
春の代わりに小鳥遊が夏を抱き上げた。春は人の前では疲れていてもにこにこしている冬が気の毒で仕方が無かった。自分で選んだ道とは言え、これから先のことを考えるとやはり心配だった。
あと10分程でキャンディ配りが終わるとアナウンスが流れた。
「トーコ先に着替えてきて。私とガクさんで子供達は見ておくから。」
春は冬に声を掛けた。
「じゃぁそうするわ。」
冬は荷物を纏めて、更衣室へと向かった。冬と入れ違いで今泉がやって来た。春は今泉を見ると大きなため息をついた。
「何があったんですか?」
今泉の真剣な表情に、小鳥遊も何事かと春の顔を見た。
病院の中を全て周り終わり、脳外科病棟へ戻ると小鳥遊は既に着替えて、冬の隣に座っていた。
「パパー。」
華が嬉しそうに小鳥遊を見つけ走っていった。袋に沢山入ったキャンディーを小鳥遊に嬉しそうに見せていた。夏は疲れて愚図っていて、後半は、春に抱かれてキャンディーを貰っていた。
「夏さん疲れちゃったみたい。」
春は夏の背中を優しく撫でていた。
「春さん重いでしょう?僕が抱っこしますよ。」
春の代わりに小鳥遊が夏を抱き上げた。春は人の前では疲れていてもにこにこしている冬が気の毒で仕方が無かった。自分で選んだ道とは言え、これから先のことを考えるとやはり心配だった。
あと10分程でキャンディ配りが終わるとアナウンスが流れた。
「トーコ先に着替えてきて。私とガクさんで子供達は見ておくから。」
春は冬に声を掛けた。
「じゃぁそうするわ。」
冬は荷物を纏めて、更衣室へと向かった。冬と入れ違いで今泉がやって来た。春は今泉を見ると大きなため息をついた。
「何があったんですか?」
今泉の真剣な表情に、小鳥遊も何事かと春の顔を見た。
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