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Dreams come true
第2章 夢は叶う・・
「・・で?」
もうまどろっこしい話なんかしなくたっていい。
大樹が距離をとった理由もわかった。
自分のことを一人の女として意識してくれちゃったこともわかった。
あとは、その気持ちを大樹がどう処理するか・・
それを聞くために究極の短さで私は問いかけた。
大樹はフンと鼻で息をしてから答えた。
「オレにとっての些細なきっかけって・・とんでもねえ事だけど・・
夢の中の裸の沙理奈がきっかけだけど・・そんなんで好きになってもいいか?」
「・・いいよ」
「変態みたいだなんて思わないか?」
「思わないよ」
制服の袖はずっとかすかに触れていた。
その先に延びるちょっと大きな掌を、そっと握ってみた。
大樹は・・ギュッと握り返してくれた。
その熱は、瞬時に体中に広がっていった。