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Dreams come true
第2章 夢は叶う・・
麻里ちゃんの気持ち、解らないでもないけど、そんなにスパッと決められるもんなのかな。
ほんとは大樹のこと、それほど好きじゃなかったんじゃないの?なんて、
意地の悪い見方だなと気づきながらも、大樹がフリーになっていたことを喜んだ。
下を向いて口元をゆがめる私の頭上で、大樹はやっと、笑い声をあげた。
今日の帰り道初の、笑い声。
「麻里と別れた夜にさ、沙理奈の夢見ちゃうなんてさ、
オレって女なしじゃ生きていけない男なのかなぁ」
「なに言ってんの?ガキのくせに!バッカじゃないの?」
大樹の腹にエルボーくらわせて、私は走り出した。
ニコニコと顔をたるませながら、追いかけてくる大樹にむかって鞄を振り回した。
こんな無邪気さがしっくりくる、制服姿の残り時間を楽しむように。
ほんとは大樹のこと、それほど好きじゃなかったんじゃないの?なんて、
意地の悪い見方だなと気づきながらも、大樹がフリーになっていたことを喜んだ。
下を向いて口元をゆがめる私の頭上で、大樹はやっと、笑い声をあげた。
今日の帰り道初の、笑い声。
「麻里と別れた夜にさ、沙理奈の夢見ちゃうなんてさ、
オレって女なしじゃ生きていけない男なのかなぁ」
「なに言ってんの?ガキのくせに!バッカじゃないの?」
大樹の腹にエルボーくらわせて、私は走り出した。
ニコニコと顔をたるませながら、追いかけてくる大樹にむかって鞄を振り回した。
こんな無邪気さがしっくりくる、制服姿の残り時間を楽しむように。