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Dreams come true
第3章 夢のその先・・
そろーっと伸ばしてきた手をバシンと叩く。
やらしいわね!と肩を小突くと大樹の手の中でコーヒーが波を打った。

「夢って不思議だね。
 私はねぇ、夢の中で泣いてたんだけど、ふって目が覚めた瞬間に
 ダーッて涙が出てきたの。
 夢から現実へシフトしてきたのかなぁ。ほんと、不思議だよ」

ひらひらと落ちてきた桜の花びらを目で追いながら、
私はその夢を頭の中で反芻した。

それは・・
大樹にプロポーズされた夢。

なぜかテレビ番組に出ていて、オジサンみたいな司会者に大樹が叫んでるの。
沙理奈と結婚するんだ!って。
そしたらオバサンみたいな人がおめでとうございます、ハワイ旅行ですって
おっきな板持ってきて、渡されて私、ワーワー泣き出したところで目が覚めた。

へんてこな夢。
だけど大樹のプロポーズだけは、叶ってほしい夢の部分。

さあ、どうなるかな・・


「な、今日この後・・行くよな?」

「えぇ?うん・・」

私は頬を桜色に染めて、大樹の誘いにしおらしく俯いた。


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