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第5章 本当の処女喪失、もう一人のモデル

頬を赤らめるしの子を、龍次郎は綺麗だと思った。


しの子の思った通り、龍次郎もまたしの子で性的な妄想をしていた。


しの子の美しい体が、匿名の男によって犯されていく妄想。


龍次郎の妄想には、自分自身が出てくることは決してなかった。


まるでＡＶを見ているように、妄想の中でも、


女たちは自分じゃない他の誰かとセックスしていた。


愛撫されて感じている女たちを思い描き、龍次郎は射精に至る。