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雪の華
第1章 雪の華
「ねぇ…雪が降ったわ…綺麗…」
「遊びたい…?」
「ぅん…ふふ…白くてキレイ…紅を添えて遊びたいわ…」
「綺麗だね…おいで…縛ってあげる…ゆきを紅で飾って遊ぼう…」
「ん…雪もして…きっと綺麗…
ねぇ…まだ山茶花咲いてるかしら…」
「代わりに蝋で色を挿してあげるよ…」
「ふふ…大好き…気持ちよさそう…」
開け放った白いカーテン…
大きな窓の外は雪…
凛と研ぎ澄まされた空気が肌を過敏にし
わたしは静かな高揚感を躯に纏う…
白い世界は残酷で
その儚い美しさに酔いしれわたしは堕ちてゆく…
遠い記憶に佇んで…
虚ろに甘く熔けてゆく…
「ゆき…赤い紐が綺麗だよ…ずっとそのまま見ていたい…欲しいでしょ…フン…かわいい…」
わたしの顎を軽くあげ
雪を押し込む貴方の指…
冷えてうっすら桃色で
わたしは貴方を愛するでしょう…
薄紅に欲しがる乳首を雪に委ねて…
わたしの秘所も紅く開いてくるでしょう…
雪から覗く赤い実に
どうぞ蝋を垂らしてあげて…
麻薬のようなその熱さ…
雪に冷やされ凍える花芯…
ジンとした疼きを秘めて
紅く艶めく火脹れのよに
華の息吹を魅せるでしょう…
身を灼く赤い滴りに
わたしはうっとり波間に漂い…
淫らな色を増すでしょう…
紅く染まって往くでしょう…
蠢く壺に与えるように入れた雪…
わたしが壺を開いたら
蜜と交ざりとろり流れてくるでしょう…
黒き茂みを覆った雪も
うっとり放ち融かしましょう…
そうして悪戯な眼差しで
愛でる貴方の声が…スキ・・・
心地よくその醒めた白き視線の光が…スキ・・・
じんわりと浸透し
深く根を張る感じが
わたしはとてもスキなのです…
貴方に見つめられると
わたしは小梅に染まるから…
頷くことがうれしくて
黙って見つめてしまうから…
貴方はわたしを甘くする…
危うい香りで…
甘くする…
凍えた果実は甘くなる…
滴る蜜の匂いも甘く…
わたしを遊ばす
貴方のそのしなやかな指先と
広いひらが
わたしはとてもスキ・・なのです・・・
柔らかな猫を撫でる貴方の指が
わたしはとても…
欲しいの・・です・・・