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第2章 ニーナとセバスチャン

ニーナとセバスチャンは、ソーソイア村で生まれ育った幼なじみです。

ニーナは巫女の家系･･･女性には生まれつき、巫女としての魔力が備わっています。

しかし、呪文を覚えて魔法が使えるようになるには、修行が必要です。


セバスチャンの一家は村の道具屋さん。

お父さんは鍛冶師、お母さんは革なめし師で、いろいろな道具を作っています。


ソーソイア村はのどかな牧畜の村で、ヤギや羊や牛の鳴き声が聞こえます。
小高い丘に囲まれ、緑がまぶしいです。

レンガ造りの家が点々と並んでいます。

まだ、魔法や魔物が存在した中世の時代です。

ニーナもセバスチャンも、１７才のときに冒険の旅に出て、魔物たちと向き合うことになることを、まだ幼いふたりは想像すらしていません。