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想うより、想われる方が良い?
第9章 罠。
陶磁器、漆器、織物に染物・・
美紗が見たら飛んで喜ぶ、
いやそれどころか
気絶しそうな勢いの伝統工芸がずらりと並ぶ。

作家と客が、また客同士が、
交流・情報交換・自慢合戦で熱くなる中、

立食に向くモダンなアレンジの和食が振る舞われ、ひと段落つくとオークションを始めるらしい。

これが『昼食会』・・ね。

全く、、

『カジュアルな昼食会なんだけど、エスコートをお願いね。』と、

ちょっとしたお出かけのような言い方をしていたが、
ここは佐次の別邸、母さんの屋敷だ。

"手伝いをしに帰ってこい"と言わなかったのは、
俺の行動パターンを熟知したうえでの罠であり、

趣味人の集まり{サロン}を毛嫌いする親父へのカモフラージュでもある。。
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