この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
不知夜月(いざよいづき)の夜に――
第3章 上弦の月



あれから毎日
あのコーヒーショップの前を通るようになった


終業時間がほぼ同じ事を知り
どちらかが先に店に着けば
いつものカウンター席で待つ


30分待っても来なければ
それ以上待つことなく帰る


自然に
そんな暗黙のルールが出来ていた


大抵 週に3日はカウンターに並んで
飲み物を飲み 会話を楽しんだ


日没が早くなり
近頃は6時ともなれば
街灯に明かりが灯る


店内のテーブルの上では
ランプに灯された光が
しっとりとした雰囲気が醸し出されている


『ね!?
お店の雰囲気が変わるでしょう?
私 この雰囲気もまた好きなんです』
珍しく彼女がはしゃぐ


『へぇー
コーヒーショップというより
バーにでも来たみたいな雰囲気だね』


『でしょう?
昨日からランプが灯るのが6時になったんです
それまでは6時半だっんですけどね
すっかり日暮れが早くなったからでしょうね』


まるで少女が
自分だけが知ってる秘密を
誰かに教えるみたいに
嬉しそうに話す様子は
とても可愛い


/39ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ