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止められなかった…
第16章 終わらせる為の条件…
雪さんが先に二階の部屋へ入る。

“峻!お待たせぇ~!”

“あれっ?…雪さん、下もう終わったんだ~…”

峻くんの顔を見ると、向こうも私の顔を見る。

髪を下ろした姿を見て

“あれ?ゆなちゃん髪とったの~?仕事の邪魔なんない?”

と白々しく喋る。

“…大丈夫。”

それだけ答えて、雪さんと棚卸し作業に戻った。

お昼までに無事全てを終えて、私達は通常業務へ戻った。

棚卸しで中断していたぶん、仕事は溜まっていたので、それぞれ自分のやるべき事に集中した。

アッという間に就業時間がきて、私は深い溜め息をつき安堵していた。


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