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止められなかった…
第22章 穏やかな時間…
“ゆなちゃん!!先行くから!!”


『バタン!!』


昨夜持ち込んだ荷物を放り出したまま、アパートを後にした。

コレは…どうするの?…

脱ぎ捨てられた部屋着や、バスタオルを見下ろしていた私は『ハッ!!』と時計に目をやる。

マズい!!遅刻しちゃう!!

峻くんの荷物を纏める時間なんて残ってない。

私も大急ぎで身支度を整え、会社へ向かった。


デスクに座りパソコンを立ち上げる。

((峻くんの荷物どうしよう…))

周りを見渡し姿を探す。
まだミーティングが終わらないのか、何処にも見当たらない。

そんな私を見ていた雪さんが“峻はミーティング中ですよ(笑)”と声をかけてきた。

“いや…違うよ(笑)”

鋭い雪さんに笑顔で返事を返す。


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