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止められなかった…
第12章 鋭い視線…
作業を始めて1時間。

集中して作業していたからか、中々いいペースで仕事が進んでいた。

ふと顔を上げると、峻くんと目が合った…

目を逸らす事無く、じっと私を見る…


不自然な空気が漂う…


私はバッとしゃがんで下にあるダンボールの中を数える。


その後も仕事に集中して、どんどん進めて行く。


『♪~』


10時休憩の合図だ。


私は休憩室へ向かおうと、出口へ向かう。

峻くんの脇を通り過ぎようとした時………


強く腕を引かれバランスを崩し、峻くんへ寄りかかる体制になってしまった………


“あっ!!…ごめん…”


すぐ離れようとする私の腕をグッと引き寄せ、反対の手で私の髪を掴み下へ引く。
私の顎は強制的に上向きになる。


そこへ峻くんの顔が覆い被さってきて、キスをしてきた…


声を上げる隙も…
逃げる隙も無い…


あっという間の出来事だった…


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