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あなたが教えてくれたこと
第5章 5
教育方針の違いではじめて紫遠は夫に楯突いた。
その報復の仕打ちは当然覚悟をしていたが、意外にも正嗣は根に持った様子がなかった。
とはいえいつも通りに厳しく叱られたり、夜には激しく責められる日もある。しかし彼の口からその事について語られることはなかった。
端から見れば平穏とは呼べないような毎日でも、紫遠からしてみれば平穏な日々は続いた。

「ヨーロッパ、ですか」
「ああ。一週間ほどな」

秋も深まったある日、夫に出張を告げられた。
急に出張と言われても対応できるよう、紫遠は常日頃から用意はしている。
彼の出張は息子の受験合宿とも重なっていた。
私立の進学校に通う智哉も中学受験の佳境に差し掛かっている。エスカレート式に上がれる学校だが、中学からは更にレベルの高い中学を目指していた。

夫と息子を見送ると、広い家の中は急に寂しくなってしまう。
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