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第2章 別れ

そして、I駅についた。
I駅の噴水に彼が電話をしていた。
智 ｢ああ、奈々ちゃんどうしたの？」
奈々｢どうしよう……あたし、妊娠したの！！」
智 ｢え！！マジかよ！！お、堕ろしてくれよ！！俺婚約者がいるんだ」
彼の姿は、挙動不審で歩く人たちの視線の的にもなっていた。
奈々｢何よそれ！！あたしを騙して中に出したわけ？信じられない！！詐欺師！！死ねばいいのに！！」
智 ｢ち、違うんだ！！彼女とは分かれるから奈々と一緒になるから」
奈々 ｢その件、オーナーに相談させていただきますから」

私は、遠くにいた為か会話の内容全てを聞き取った訳では無いが
堕ろしてと言う言葉から、彼は昨日の女を妊娠させたに違いない。
智 ｢な、奈々！！」
美奈子 ｢何？私美奈子だけど」
智 ｢み、美奈子ごめん」
美奈子 ｢さっきの、電話の事、深夜の事どういう事か説明して！！」
周りの目を忘れて、ひたすら彼を怒鳴った。
美奈子｢私がこんなに結婚について悩んでいるのに！！あんたは
奈々っていう子と浮気！！
しかも妊娠させたってどういう事」
彼は、かなり動揺して顔色も悪い。
智 ｢頼む！！落ち着いて聞いてくれ！！奈々と言うのは」