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第10章 看護師長の涙

　翌週、木下クリニックの休診日、朝早くに、勇次のケータイ

がコールされた、相手はやはり”天使 №１”だった。

「おはよう理恵、僕だよ・・・この声が聴きたかったの？」

「勇次さんおはようございます、それもあるけど、
今日は忙しいの？ 」

「前から云っているだろ、どんなに忙しくても、
君の方を最優先にすると、それに今日も別に限った
予定は無いよ」

「貴男に渡すものがあるし、会いたいの」

「じゃあ、いっぱいエッチな事してあげるから、
出てこられるのかな？」

「行く、行くわ、何処に行けば良いの？」

「そうだな、前に入れたあの地下駐車場に車を
入れとこうか？」

「あそこなら覚えているわ、今から身支度して出るので、
十時には着くと思うわ」